東洋エンジニアリングコリアのエンジニアリングセンターはプラント建設の特性に合わせて, プロセス設計、機械設計、機器設計、配管設計、制御・計装設計、電気設計、土木・建築設計、消防設計と各セクションごとに分かれています。すべての工学分野の専門家がエンジニアリング作業を行い、設計段階別に製作された図面と書類は、部署間チェックを通じて設計エラーの発生を最小限に抑えております。
設計はプラントをつくるための出発点であり、いくつかのエンジニアリングフェーズに分かれます。プロジェクトが実現する前のフィージビリティスタディから始まり、基本設計(Basic Design)、FEED(Front End Engineering Design)、詳細設計(Detail Design)、と進んでいきます。国により、またエンジニアリング会社により設計段階の分け方は一つではありませんが、上記のような分け方が良く使われています。 基本設計フェーズは主としてそのプラントに使用するプロセスの設計を行います。場合によってはライセンサーの設計と言い換えられる場合もあります。このフェーズではプロセス全体のマテリアルバランス、ヒートバランス、主要機器、計装仕様等が決定されます。プラントの基本的機能・形状要求を決定する段階とも言えます。
FEEDのフェーズでは、プロセス基本設計要求を元に形状設計を行い、その結果をプロセス設計にフィードバックし、機能要求の見直しと基本的形状設計を行います。機器、計装、電気は基本的設計を行い、重要なものについてはベンダーから見積りを取ります。配管、土建はプラント全体配置図を決め、必要な建屋、架台、道路等の概略を決めます。 詳細設計はプラント工事を行うための工事図(基礎図、鉄骨図、電気、計装、配管工事図等)の作成フェーズです。FEEDフェーズの情報をベースとして、実際に購入する機器、計装品、電気品等のベンダーからの詳細情報を盛り込んで工事図が作成されます。