ポリオレフィン(PE/PP)
東洋エンジニアリングは、UNIPOL™法Polyethylene(PE)のプロセスライセンサーであるUnivation Technologies 及び同Polypropylene(PP)のプロセスライセンサーであるW. R. Grace & Co.-Conn.に承認されたUNIPOL法PE、PP プロセスのAuthorized Bidding Contractorです。
特徴
UNIPOL PEプロセスは、直鎖状低密度(LLDPE)から高密度(HDPE)にかけての広範囲にわたりPEを気相重合で製造する事に成功した世界初のプロセスです。このUNIPOLプロセスを採用しているプラントはPE、PPを併せ世界で約150基(リアクター系列数)にのぼります。 UNIPOLプロセスは気相流動層反応器において高活性触媒の存在の下にエチレン及びプロピレンをコモノマー(密度調整剤)、水素(分子量制御剤)と共に気相重合させることを特徴にしています。反応器内に蓄積したポリマーを気流によって流動化することにより均一な反応を可能にしています。反応器内部には機械的に駆動する部分やサイクロンのような固体分離の機器は一切不要ですので建設費が抑えられるだけでなく、信頼性の高い運転が可能です。
実績
1989年にインドネシアで最初のPPプラントを受注して以来、世界最大級の年産80万トンのPEプラント建設を含め、世界8ヶ国でPE 12件、PP 8件の受注実績が有ります。
※ UNIPOLはThe Dow Chemical Company ("Dow") またはDowの関連会社の商標です。GraceはPPの分野で商標を使用することが許可されています。
アロマティクス
アロマティクス・コンプレックスは、改質ガソリンや分解ガソリンを原料とし、石油化学工業の基礎原料である芳香族炭化水素BTX(ベンゼン・トルエン・キシレン)を分離・製造するプラントです。
特徴
アロマティクス・コンプレックスにおけるプロセスの流れ
アロマティクス・コンプレックスでは、原料である改質ガソリン及び分解ガソリンは蒸留によって、C7-留分とC8+留分に分離され、C7-留分は溶剤抽出プロセスあるいは抽出蒸留プロセスに送られ、芳香族(BT)が抽出されます。抽出された芳香族(BT)は、BT蒸留分離プロセスにてベンゼン、トルエンに分離され、さらにトルエンは不均化プロセスあるいは水素化脱アルキルプロセスにてベンゼン、キシレンに転化されます。
一方、C8+留分はキシレン精留プロセスへ送られ、キシレンが分離されます。分離されたキシレンはパラキシレン分離プロセスにて高純度パラキシレンを分離した後、キシレン異性化プロセスにてパラキシレンを含む平衡状態に転化されキシレン精留プロセスへ戻されます。オルソキシレンを生産する場合にはオルソキシレン塔を設置して分離します。
パラキシレン分離プロセス
パラキシレンを製造するアロマティクス・コンプレックスの心臓部、パラキシレン分離プロセスは、現在吸着法が主流です。
東洋エンジニアリングは、そのライセンサーであるUOP、AXENSおよび東レのいずれのプロセスについても実績を有しています。
エチレンオキサイド/エチレングリコール(EO/EG)
豊富な建設実績を誇るEO/EGプラント
1965年に初めてEO/EGプラントを国内で建設して以来、これまでに16基のEO/EGプラントの建設を世界各国より受注しております。中でもその大半が1990年代以降の実績であり、近年において東洋エンジニアリングのEO/EGプラント建設におけるお客様の評価の高さを物語るものです。
ペットボトル等のポリエステル樹脂の原料となるEO/EGを生産する設備の規模は年々増大する傾向にあります。現在のEO/EGプロセスは、SD(Scientific Design)、Dow Chemical、Shell技術によるものが主流であり、この3社で世界の大部分の生産量を上げています。東洋エンジニアリングはそのいずれのプロセスについても建設実績を有しますが、最近の実績の多くはSD技術によるものです。
省エネルギー、省資源の観点からのプラント機器構成の最適化、最新のライセンサー技術と大型プラントでの実績、プラント実現へのエンジニアリングノウハウの結集とコストダウンへの評価等が、お客様から当社を選択していただける大きな要因となっています。
サウジアラビアにて3プラント稼動、世界最大70万トンプラント建設中
2005年7月にはSD法による世界最大の年産70万トンのエチレングリコールプラントをサウジアラビア向けに受注しました。同国では既に年産63万トンの2基を含む3基のEO/EGプラントが当社により完工、稼動しています。
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