東洋エンジニアリングは、1965年に日本で30万
t/yのエチレンプラントを受注して以来、一貫して米国Lummus社との技術アライアンスを継続し、今日までに新設39基(合計生産能力1,590万
t/y)、改造/能増36基のエチレンプラントを技術供与並びに建設してきました。これまで建設してきた中で最大能力を持つプラントは2003年に台湾向けに受注した120万 t/yのナフサ分解プラントです。
Lummus社のエチレンプラントは高選択性で、原料に対してフレキシブルであるSRT分解炉を使用し、運転信頼性・安全性ともに高く、スタートアップが容易であること、また高効率分解炉と分離精製工程を組み合わせたエネルギー原単位が良いプロセスであることが特徴です。 また、Lummus社のOCTをはじめとして新技術の採用により、下記のさらなる改善が可能です。
事業内容
世界一を誇るエチレンプラント建設実績
東洋エンジニアリングは、1962年にLummus社と技術提携契約を交わして以来、世界各地で45基のエチレンプラントを建設しました。当社の業務は、Lummus社のライセンスに基づく基本設計・詳細設計・機器資材調達・建設工事・試運転までをカバーしています。
1986年から現在までの世界のエチレンプラントの建設総数159件のうち43%でLummus法が採用されており、同17%は当社が建設しています。このように、ライセンス技術と建設実績ともにLummus社と当社のペアが業界随一のシェアを誇っています。
1986年以来のエチレンプラントライセンス提供実績 (2022年現在)
OCTや新技術を組み込んだプロセスの特徴
プロセスを改善させる新技術
- SRT-VI型に続くCFDモデルに基づいた10-30万MTAクラスの大型炉 SRT-VII及びSRT-X
- 低圧深冷分離系
- 単成分のカスケード冷凍システムに代わる2成分/3成分冷凍システム
- 固定床の水添反応器に代わる反応蒸留塔の組み込み
- 不均化反応による付加価値の高いオレフィン製造プロセスOCT
- NOx、二酸化炭素排出削減
特徴:エネルギー効率化・環境負荷削減
- エネルギー消費量が最大12%減
- 二酸化炭素が最大12%減
- ISBLの機器数は最大23%減
- 圧縮機の動力は最大14%減
- これらによる運転コストは最大30%改善
既存エチレンプラントへのCO2削減ソリューション
分解炉へのガスタービンインテグレーション(GTI)
・ガスタービンによる発電とともに発生する排ガスを分解炉の燃焼用空気として再利用する技術
・既存のエチレンプラントにインテグレーション可能
・エネルギー供給のみでなく、プロセス製品の生産システムと組み合わせるため、90%以上の高い熱効率が達成可能
・プラント全体でのエネルギーを13%減少、 CO2発生量で21%削減が期待
・国内6件、海外で7件の建設実績
GTIエチレン分解炉
GTIシステム概要図
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