DX-PLANTDX-PLANT

東洋エンジニアリングは、プラントの分野においてIndustrial IoT(IIoT)の技術やビッグデータのAI解析技術などを通じてソリューションを提供する、DX-PLANT®でプラントを保有するお客様の収益向上に貢献しています。

DX-PLANT®とは

DX-PLANT®は「情報統合支援サービス」「運転支援サービス」「保全支援サービス」「ビジネス支援サービス」の4つのサービス群で構成されます。現実世界のプラントの運転データ、検査記録、保全履歴などのビックデータをもとに、クラウド上に仮想プラントを構築します。お客様は、プラントの状況をいつでもどこからでもリアルタイムに把握することが可能となるだけでなく、稼働率向上や運転・保全の効率化を実現することができます。

DX-PLANT®とは

DX-PLANT®のサービスとソリューション

DX-PLANT®のサービスとソリューション

情報統合支援サービス(Engineering)

情報統合管理システム(Information Management System)の提供を通じて、建設時のエンジニアリング情報や稼働後の運転保全情報を集約することで、お客様の情報分析や意思決定を支援します。従来、プラントの運転・保守に必要なデータは、複数の異なるシステムに保存・管理されてきました。このようにサイロ化されたデータを、情報統合管理システムで一元集約することで、情報アクセス・共有を容易にし、業務を円滑化します。また、コンテキスト化によりデータの意味付けやデータ間の関連付けを実施し、複数システムにまたがるデータインサイトを可能にします。さらに、3Dモデルや点群モデルと統合し、設備の状態や情報を視覚的に把握することを可能にします。

運転支援サービス(Operation)

プラントデータを集約し、インサイトを得るための様々なダッシュボードやプラント運用を支援する「ADVIDA®」「PMOS®」「RL-Tracker®」などのアプリケーション提供によってプラント運営を最適化し、稼働率向上を実現します。
プラントの異常予兆を検知するADVIDA®は、過去のデータから構築した異常予兆検知モデルによりプラントの設備全体を俯瞰して異常箇所を特定することができ、異常の早期発見と対応を可能にします。また、異常箇所を効率的に特定することができ、問題分析を高速化・効率化します。PMOS®は、実運転データを入力としたプロセスシミュレーションの出力と設計条件を比較することで、プラントのパフォーマンス評価を自動化し、意思決定をサポートします。RL-Tracker®は、エチレン分解炉におけるデコーキングの指標として使用されるTMT(Tube Metal Temperature)を予測するアプリケーションです。過去の運転データ(DCSデータ、TMT計測値)を活用し、リアルタイムのDCSデータからTMT値を予測する予測モデルを構築します。 RL-Tracker®導入によりお客様はエチレン分解炉運転計画最適化のための運用条件を検討することができます。
さらに、エチレンプラントにおける重要機器の1つである大型コンプレッサーへのDX-PLANT®利用事例では、DX-PLANT®がシミュレータを使用して実運転のプロセスデータをコンプレッサーの性能計算に利用できる仕組みを構築しました。これにより、DCSデータと設計条件をもとに計算した場合と比較して、より正確なコンプレッサーの性能計算結果を提供できるようになりました。この取り組みを通じて、プラントロードアップのボトルネックを改善することを目指しています。

分解ガス圧縮機動力に最大4%の改善余地があることをDX-PLANT®(デジタルツイン)で確認

保全支援サービス(Maintenance)

静機器および回転機をリアルタイムで監視、異常状態を予測することにより、従来の時間基準保全(TBM)による予防保全から、状態基準保全(CBM)による予知保全を実現し、プラントの信頼性向上と保全費用削減に貢献します。
DX-PLANT®では、尿素プロセスにおけるオンライン腐食モニタリング「AOCM®」を提供します。AOCM®は、配管腐食を監視し、重要な機器の異常腐食を早期に検知し、対応を促すことができます。従来は肉厚測定のために定修時に足場を設置、保温材を撤去していましたが、それらのコスト・時間の削減が可能になります。
また、回転機では、回転機のデジタルツインにより、リアルタイムで回転機のパフォーマンスのモニタリングと異常検出を行う「回転機保全支援サービス」なども提供します。

ビジネス支援サービス(Business)

経営情報とプラント運営状況を連携することで、プラント管理を最適化します。DX-PLANT®は、フィードバックを自動かつ即時に提供し、経営の意思決定を支援します。例えば、DX-PLANT®とAPMやERPを連携させることで、人・モノ・カネの計画や管理をサポートします。ほかにも、複数工場を管理するお客様に対しては、工場共通で予備品の資材を管理するシステム(Spare Parts Management System)を提供します。


DX-PLANT®の導入では、お客様と現状を確認、課題を抽出し、提供すべきソリューションを明確にした上で、最適なアプリケーションを構築していきます。課題解決に専門的な技術を要する場合は、パートナーやライセンサーと共にアプリケーションを創り上げます。DX-PLANT®はお客様やパートナーと新たな価値を生み出す「共創」のための基盤となることを目指しています。

DX-PLANT®の活用

DX-PLANT®の活用

東洋エンジニアリングでは、従来のテクニカルアドバイザリーサービス(運転・保全支援)にDX-PLANT®を導入することで、遠隔地のプラントの運転状況の詳細をリアルタイムに把握することを可能とし、サービスの高度化を実現しています。また、DX-PLANT®を活用したモニタリングルームを社内に設置しており、専門家が各プラントの状況をモニタリングし、お客様に寄り添ったアドバイスや提案を実施しています。

DX-PLANT®関連カタログ

※DX-PLANT®は東洋エンジニアリング株式会社の日本における登録商標です。
※PMOS®は東洋エンジニアリング株式会社の日本における登録商標です。
※ADVIDA®は東洋エンジニアリング株式会社の日本における登録商標です。
※RL-Tracker®は東洋エンジニアリング株式会社の日本における登録商標です。

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