エチレン分解炉の電化調査をNEDOの委託事業として実施 NEWS

東洋エンジニアリング株式会社（TOYO、取締役社長 永松治夫）は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）が実施した2021年度 「エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業（実証要件適合性等調査）」 第2回公募において、「エチレン分解炉からのCO₂排出ゼロを実現するための分解炉電化技術実証研究（タイ）／実証要件適合性等調査」 が採択され、委託事業として実施することとなりました。本調査ではエチレン分解炉の電化技術の開発とその事業化を目的に、タイにおいて実施を計画している実証研究に関し、NEDO事業としての適合性や事業性、実証後の普及可能性等の調査や評価を行うものです。

各種石油化学製品の主要基材であるエチレンの製造プロセスでは、化石燃料を燃焼させて必要な熱を得ている分解炉から大量のCO₂を排出しており、これがエチレンプラント全体のCO₂排出量の大部分を占めています。エチレン分解炉の電化は、そのCO₂排出量を理論上ゼロにできるものであり、時代の要請に応えるものです。TOYOは、電化された分解炉をe-Furnace^TMと称し、実用化を目指して開発中です。

TOYOはこれまで世界各地に多くのエチレンプラントを建設してきており、エチレン分解炉の脱炭素化は、温室効果ガス削減に向けた重要な取り組みテーマの一つです。TOYOはe-Furnace^TMの技術実証と社会実装に向けて取り組んでまいります。