東洋エンジニアリング株式会社(TOYO、取締役社長 石橋 克基)は、このたびインドネシアの大手ガス製造会社、スルヤ・エスカ・ペルカサ(SEP)傘下のパンカ・アマラ・ウタマ(PAU)が、スラウェシ島中部スラウェシ州ルウク地区に建設するアンモニア・プロジェクトを受注しました。本プロジェクトは、日産2,000トンのアンモニア製造設備とユーティリティ設備を新設するもので、契約形態は設計・調達・工事、試運転の一括請負です。米国KBR社のアンモニア技術を起用し、プロジェクトの実行は、TOYOが出資する現地エンジニアリング会社イーカーペーテー(IKPT)と共同で行います。プラントの完成は2015年度第2四半期を予定しています。
本プロジェクトは、スラウェシ島にあるセノロ・ガス田とトイリ・ガス田で生産される天然ガスをベースに、尿素肥料やアクリル系繊維などの化学品原料となるアンモニアを生産するもので、国産ガスの有効利用と高付加価値化を実現するプロジェクトです。
今回の受注は、当社が1970年代からインドネシアにて数多くのプラントの建設・改造プロジェクトを遂行した実績と、初期段階からプロジェクトの早期実現に向けて各種提案及び検討を重ねた結果、随意契約での受注に至りました。
TOYOは現在、インドネシアのカリマンタン島ボンタン地区に大型肥料プロジェクトを建設中であり、また2012年12月には、スマトラ島パレンバン地区に建設予定の肥料プロジェクトも受注しています。 新興国を中心とした人口増加に伴う食糧増産に向けて、肥料の需要は今後も伸びることが予想されております。インドネシアを含め現在世界で多くの肥料プラントが計画されており、TOYOは尿素プロセスのライセンサーとして、また肥料プラントのEPCコントラクターとして、今後もビジネスの拡大を図ります。
受注概要
客先 | パンカ・アマラ・ウタマ(PAU、PT Panca Amara Utama) |
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受注者 | 東洋エンジニアリングとIKPTの共同受注 |
建設地 | インドネシア、スラウェシ島中央スラウェシ州ルウク地区 |
対象設備 | アンモニアプラント(日産2,000トン、米国KBR技術)およびユーティリティ付帯設備 |
役務内容 | 設計、機器資材の調達、工事、試運転までの一括請負 |
完成予定 | 2015年度第2四半期 |
(備考)パンカ・アマラ・ウタマ(PAU、PT Panca Amara Utama)は、天然ガスからLPGとコンデンセートを生産するインドネシア大手のガス製造会社スルヤ・エサ・ペルカサ(SEP、PT Surya Esa Perkasa Tbk)が59.98%を出資するアンモニア製造会社です。