東洋エンジニアリング株式会社(TOYO、取締役社長 石橋 克基)のブラジル関連会社のトーヨー・セタール・エンプレエンジメントス(TSE)は、ブラジル大手エンジニアリング会社エンジェビックス・エンジェニアリア及びエンジェビックス・コンストルソエス(Engevix)とのコンソーシアムで、民間電力会社ノルテ・エネルジアが、北部パラ州アマゾン河支流のシングー川流域に建設しているベロモンテ水力発電所における、タービン、水圧鉄管、及び変電設備等の据付工事と試運転助勢業務を受注しました。納期は2018年末を予定しています。
2011年より建設が開始された本水力発電所の発電能力は約11,000MWで、世界第3位となる発電能力を有します。コンソーシアムリーダーのEngevixは、ブラジル国内で数多くの水力発電所建設の実績を有しております。またTOYOの合弁パートナーであるSOGは、南東部ミナスジェライス州イラペ水力発電所の水圧鉄管据付工事を手掛けています。
TSEは現在ペトロブラス向けに、コンペルジェ石油精製・石油化学コンビナートの水素製造設備やカビウナスのガス処理プラント等のプロジェクトを実施中です。ブラジル国内に根差したエンジニアリング会社として、石油・ガス関連設備のみならずインフラ案件についても市場を開拓してまいります。
受注概要
客先 | ノルテ・エネルジア(Norte Energia S. A.)(電力会社を中心に設立された民間合弁会社) |
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受注者 | エンジェビックス・エンジェニアリア(Engevix Engenharia S.A.)及びエンジェビックス・コンストルソエス(Engevix Construções Ltda.)とトーヨー・セタール・エンプレエンジメントス(TOYO-SETAL Empreendimentos:TSE)とのコンソーシアム |
建設地 | ブラジル・パラ州 ベロモンテ(Belo Monte) |
対象設備 | 水力発電所用タービン(611MW x18基)、 水圧鉄管(直径11.6m x全長115m x18本)、変電設備、等 |
役務内容 | 据付工事及び運転助勢業務(機器資材調達は客先所掌) |
納期 | 2018年末の予定 |
契約金額 | 約10億レアル(約4億3千万米ドル相当) |
TSE: 2012年5月にTOYOとブラジル大手エンジニアリング会社SOG-オレオ・イ・ガス(SOG)がそれぞれ50%ずつ出資して設立したブラジル法人TSパーティシパソエス(TSPI)の100%子会社として、主に陸上設備に係るEPCを実施する事業会社。TSPIはTOYOの持分法適用会社。