日本最大級の発電出力、瀬戸内メガソーラープロジェクトの実施 －総額約900億円の大規模なシンジケートローン契約を締結－ NEWS

くにうみアセットマネジメント株式会社、東洋エンジニアリング株式会社、GEエナジー・フィナンシャルサービスが出資する特別目的会社(SPC)「瀬戸内Kirei未来創り合同会社」(代表社員：くにうみアセットマネジメント株式会社)は、岡山県瀬戸内市錦海塩田跡地に日本国内最大級となる発電出力231.44MWのメガソーラーを建設し、発電事業を行います。

9月26日、瀬戸内Kirei未来創り合同会社は、本発電施設全体の建設に必要な資金の調達を目的として、株式会社三菱東京UFJ銀行、株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行の3行を幹事銀行とし、総額約900億円の大規模なシンジケートローンによる限度貸出契約を締結しました。資金調達はノンリコース型のプロジェクトファイナンスで行います。シンジケートには、中国四国地方の金融機関も多数参加することになっています。

本発電施設は、2014年11月に着工し、2019年第2四半期に商業運転の開始を予定しています。メガソーラー施設とその関連施設の建設及び堤防補強工事は、東洋エンジニアリングと清水建設が施工を行い、総事業費は約1,100億円を見込んでいます。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取り制度により、中国電力株式会社が購入し、また、商業運転開始後の発電設備の運転・メンテナンスは、株式会社中電工が中心となって行う予定です。なおGEは1MWの「ブリリアンス・ソーラー・インバータ」を日本で初めて導入します。これにより中間変圧器が不要となり高い変換効率と優れたグリッド性能を提供します。

「日本のエネルギー政策は発電源の多様化を促進しています。瀬戸内メガソーラープロジェクトへの投資は、これまでにグローバルで1ギガワット以上の太陽光発電に対して18億ドルの投資をおこなってきた再生可能エネルギーへの実績をさらに拡大させるものです」とGEエナジー・フィナンシャルサービス・マネージングディレクターであるスシル・バーマは述べています。

本プロジェクトの提案開発段階からの連合体の代表企業であるくにうみアセットマネジメント代表取締役社長 兼 最高経営責任者(CEO)の山﨑養世は、以下のように述べています。「当社は他にも茨城県水戸市などの大規模太陽光発電や、宮崎県川南町などの木質バイオマス発電、青森県中泊町などの風力発電の企画開発や建設に取り組んでいます。私たちは、再生可能エネルギーを活用した理想の地域作りに貢献する企業でありたいと思っています」

(画像：完成予想図)
平成24年7月に瀬戸内市が行った錦海塩田跡地活用の公募提案競技に対して、くにうみアセットマネジメントを代表企業とする「瀬戸内Kirei未来創り連合体」の提案が、メガソーラー発電事業を起爆剤として市内全域への波及効果が期待できる提案として選ばれました。また、メガソーラー事業以外にも地域の安全安心、環境の保全といった地域事情に配慮したプロジェクトとなっています。