2009年6月1日
東洋エンジニアリング株式会社(取締役社長 山田 豊)と当社のインド法人であるToyo-Indiaは、このほどインド国営石油公社(IOCL)と、インド東部オリッサ州パラディープ製油所の流動接触分解装置(FCC)とプロピレン回収装置の設計建設にかかわる契約に合意し、5月20日に調印しました。
パラディープ製油所は、1,500万トン/年の高硫黄重質原油を処理するもので、西アジア産出の原油を輸入・精製し自国の旺盛なエネルギー需要をまかなうとともに、一部はアジア地区に輸出される計画です。一次原油処理設備に加えて、二次処理としてFCCのほか、熱分解装置も含まれ、プロピレン、LPG、ナフサ、ガソリン、航空燃料、ディーゼルなどの製品が生産されます。
客先のパラディープ製油所への総投資金額はおよそ60億ドルで、当社担当エリアの工期は38ヶ月を予定しています。
なお、今回FCCの技術プロセスには、IOCLが米国Lummus社と開発したINDMAXが採用されました。IOCLは年産10万トン規模のパイロットプラントでの実証試験を経て今回40倍超のスケールアップを果たし、一挙に世界商業レベルのFCC技術を開発したことになります。IOCLはこの技術を同国ボンガイガオン製油所に導入することも計画しています。
東洋エンジニアリングは同国で40年以上のプラント建設実績を持ち、現在もIOCL向け大型エチレンプロジェクトを遂行中です。世界の景気後退の中でも内需型経済成長を続けるインドのエネルギー市場を重要市場と位置づけて営業強化を図っていきます。
受注概要
客先 | インド国営石油公社(IOCL) |
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受注者 | 東洋エンジニアリング、Toyo-India |
建設地 | インド、東部 オリッサ州 |
対象設備 | FCC装置:処理能力 417万トン/年 プロピレン回収装置:処理能力 190万トン/年 |
適用技術 | FCC:INDMAX(IOCLとLummusの共同開発プロセス) |
役務内容 |
プロジェクトマネジメント、詳細設計、調達サービス、工事管理、試運転支援の一括請負であり、このうち
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プラント完成予定 | 2012年中頃 |
受注の意義 |
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