2008年1月23日
東洋エンジニアリング株式会社(取締役社長 山田 豊)は、インドネシア国営石油会社プルタミナ(PT PERTAMINA)から、インドネシアの大手エンジニアリング会社であるレカヤサ(PT Rekayasa Industri)と共同で、バロンガン製油所向けプロピレン増産プロジェクトを受注いたしました。
本プロジェクトは、ジャワ島西部チレボン近郊に位置するバロンガン製油所の流動接触分解装置(RCC)の排ガスを原料とし、年産179,000トンのプロピレンを増産するプラントを建設するもので、石油精製・石油化学統合プロジェクトです。
プルタミナは巨額の投資資金を要する新規石油精製設備の建設に代わり、既存設備の改造によるプロジェクトを検討し、これはその一環となります。また、これまで燃料として利用していた排ガスを石化製品、なかでも需要の高いプロピレンの原料として利用することにより、コストミニマム且つ最大付加価値を目指したプロジェクトと言えます。
東洋エンジニアリングはインドネシアで過去40年間に亘り数多くのプロジェクトを実施しています。このバロンガン製油所では2005年に無鉛ガソリンを製造するブルースカイプロジェクトを完成しており、これらの実績が高く評価されたことが今回の受注に結びつきました。
インドネシアでは高い経済成長を背景にプラント需要が増しており、東洋エンジニアリングは今後もインドネシア市場に注力してゆく方針です。
受注概要
客先 | インドネシア国営石油会社(プルタミナ)PT PERTAMINA |
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受注者 | 東洋エンジニアリング レカヤサ(PT Rekayasa Industri)コンソーシアム |
建設地 | インドネシア、ジャワ島、バロンガン |
対象設備 | プロピレン製造設備 年産179,000トン、関連付帯設備 |
摘要技術 | 米国ルーマス社OCT(Olefins Conversion Technology)プロセス |
役務内容 | 設計、機器資材調達、工事、試運転助成までの一括請負い |
プラント完成予想 | 2010年中頃 |