2004年4月12日

東洋エンジニアリング株式会社(TEC、取締役社長 広瀬 俊彦)、千代田化工建設株式会社(千代田、取締役社長 関誠夫)とイランのエンジニアリング会社ピーデック社*とのコンソーシアムは、三井物産株式会社の協力を得て、イラン国営石油化学会社(NPC)傘下のPIDMCO社から、バンダル・アサルイエ地区にて計画を進めている同社2基目の、アンモニア日産2,050トンと尿素日産3,250トンを生産する肥料プラントの、設計および機器資材一式の調達業務を随意契約にて受注いたしました。

本案件は、サウスパースガス田より生産される天然ガスを原料に世界最大級の肥料プラントを建設するものであり、現在TECをリーダーとする3社のコンソーシアムが建設している肥料プラントと同一の設備を隣接地に建設するものです。1基目の肥料プラント建設でのTEC・千代田・ピーデック3社コンソーシアムによるスムーズなプロジェクト遂行に対する客先の高い信頼と、国際協力銀行によるNPC向けの輸出金融適用及び日本貿易保険の貿易保険付保が受注に至った大きな要因です。

*:イラン・ピーデック社:イラン国営石油化学会社(NPC)のエンジニアリング会社で、コンソーシアムのイラン側パートナー。ピーデック(PIDEC)とはPetrochemical Industries Design and Engineering Companyの略

受注概要

客先

PIDMCO(Petrochemical Industries Development Management Company)
<イラン国営石油化学会社傘下の会社>

建設地 イラン・イスラム共和国南部のバンダル・アサルイエ (Bandar Assaluyeh)地区
対象設備 日産2,050トン・アンモニアと日産3,250トン・尿素の製造設備 <TECがアンモニア設備を、千代田が尿素(大粒尿素)設備を担当。ピーデックは両プラントの詳細設計、現地品の調達を担当>
ライセンサー
  • アンモニア:英国・MWケロッグ社
  • 尿素;オランダ・スタミカーボン社、ベルギー・ハイドロファーティライザー社
役務内容 基本設計、詳細設計、機器資材調達、テクニカルアシスタントサービスの一括請負
プラントの完成 2006年を予定 (注:建設は顧客が現地業者を使い遂行する)
契約金額 約250億円
ファイナンス 今回の国際協力銀行(JBIC)によるイラン国営石油化学会社(NPC)向け輸出金融は、従来のようにイラン政府保証を求めず、イランの優良国営企業たるNPCに直接与信する画期的なもの。
受注の意義
  • 1基目の肥料プラント建設での当コンソーシアムによるスムーズなプロジェクト遂行に対する客先の高い信頼性から、同規模の設備を入札無しで受注するに至ったこと。
  • 今回の受注は海外大型プロジェクトにおけるTEC・千代田の協力関係上、3件目の実績となったこと。(イラン向け肥料2件とサハリン2LNG)

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