東洋エンジニアリング株式会社(TEC、取締役社長 山田豊)は、三井物産株式会社と協力して、ロシア連邦タタールスタン共和国のカザンオルグシンテツ社が、同共和国カザン市に建設を計画している、ロシア初となる年産70,000トンのビスフェノールA(BPA)生産設備 及び年産65,000トンのポリカーボネート(PC)生産設備をこのたび受注致しました。TECの役務範囲は両設備の詳細設計及び機器調達で、プラントの完成は2007年を予定しています。本プロジェクトには、低い環境負荷と高い安全性に秀でた最新技術である、出光興産(株)のBPA技術と旭化成ケミカルズ(株)のPC技術が採用されています。三井物産(株)は、本プロジェクトの実現に向け、TEC及びライセンスを供与する出光興産(株)、旭化成ケミカルズ(株)と客先間のコーディネーションを行い、今回の早期受注に貢献してきました。
本プロジェクトは、自社で生産しているアセトン、フェノールを原料にBPAを生産し、最終製品のPCまで一貫して生産することにより、原料製品の高付加価値化を目的としています。またロシア国内でも急成長しているPCへの需要を満たすとともに、需要超過状態にあるヨーロッパ、アジアマーケットに輸出することが計画されています。ロシアはソ連崩壊後の混乱時期を脱し、高度経済成長軌道に乗り国内消費は年々上向きに転じており、石油化学製品や化学品に対する国内需要の高まりと共に、国内でのプラント需要も飛躍的に増大すると予測されています。当社は同国での長年にわたる豊富な経験を生かし、一層の受注拡大を期待しています。
受注概要
客先 | カザンオルグシンテツ社(Kazanorgsintez;本社:カザン市) (同国最大のポリエチレン製造会社でありボルガ河流域に位置する) |
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受注者 | 東洋エンジニアリング |
建設地 | ロシア連邦タタールスタン共和国カザン市 (モスクワ市の東方約1,000キロメートル) |
対象設備 | 年産70,000トン・ビスフェノールA(BPA)製造設備 及び 年産65,000トン・ポリカーボネート(PC)製造設備 |
役務範囲 | 詳細設計、機器調達 |
ライセンス | BPAは出光興産(株)、PCは旭化成ケミカルズ(株) |
プラント完成予定 | 2007年 |
受注の意義 |
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