2003年5月19日

東洋エンジニアリング株式会社(TEC、取締役社長 広瀬俊彦)、日揮株式会社(取締役社長 森本省治)、イランのIndustrial Development & Renovation Organization of Iran (IDRO)、韓国・大林産業(Daelim Industrial Co., Ltd)の4社連合は、イラン国営石油会社傘下のペトロパース社がバンダル・アサルイエ地区で計画した、世界最大級のガス製造設備プロジェクトの国際入札に参加して商談を進めてきましたが、このほど正式に受注いたしました。
なお、本プロジェクトの契約調印式は5月17日に現地テヘランで行なわれました。

本プロジェクトは、イラン政府保有のサウスパース(South Pars)ガス田第6・7・8鉱区から産出される、日産30億立方フィートのガスからLPGとコンデンセートを製造する設備を建設するものであり、イラン石油省の第三次五ヵ年計画での最優先案件として位置付けられております。プロジェクトの詳細は以下の通りです。

受注概要

契約先 ペトロパース社(Petropars Ltd.)
同社はイラン国営石油会社(NIOC: National Iranian Oil Company)の100%子会社
契約者 TEC(リーダー)、日揮、IDRO(イラン)、大林産業(韓国)の4社の共同受注
建設場所 イラン・イスラム共和国南部のバンダル・アサルイエ(Bandar Assaluyeh)地区
プラント構成 日産10億立方フィートのガス製造設備 3基、及び用役設備
提供役務 設計、機器資材調達、建設工事及び試運転役務
なお契約形態は一括請負(ランプサム)契約
受注金額

約1,500億円

納期 2006年末
プロジェクト概要 本プロジェクトは、イランの沖合約100kmのサウスパース(South Pars)ガス田第6・7・8鉱区から産出される、総計3,000 MMSCFD(日産30億立方フィート)のガスを、イラン南部の工業地区であるバンダル・アサルイエ地区に設けられる設備で処理するプロジェクトで、1プラントとしては世界最大級の規模です。
プロジェクトの意義

本プロジェクトは、日本への安定的なエネルギー供給を目指して、日本・イラン両国政府が協力して開発を推進する重要なエネルギー関連プロジェクトであり、官民一体での案件推進が実を結んだものです。
また今回のプロジェクトは、初めてTECと日揮が共同で実施する大型プロジェクトであり、中東地域でのプロジェクト実績やエネルギー分野での経験など両社の強みを最大限に活かし、今回の受注に至りました。なおプロジェクトの遂行にあたっては、リーダーのTECと日揮の日本勢主導の下、IDROと 大林も加えた4社のジョイントベンチャー方式で行なわれます。

Copyright © Toyo Engineering Corporation All rights reserved.