TEC、ブラジル向け製油所増強プロジェクトを受注
― PETROBRAS向け熱分解装置プロジェクト ―
― PETROBRAS向け熱分解装置プロジェクト ―
東洋エンジニアリング株式会社(TEC、取締役社長 広瀬俊彦)は、現地エンジニアリング会社であるセタール社(Setal Engenharia Construcoes e Perfuracoes S.A.)と共同でブラジル石油公社(Petroleo Brasileiro S.A. ; PETROBRAS、本社:リオデジャネイロ)がリオデジャネイロ近郊、デュク・デ・カシアス(Duque de Caxias)に位置するデュク・デ・カシアス製油所(略称REDUC)で計画している減圧残渣油熱分解装置(Delayed Corker:処理能力1,700 t/d)及びその用役・付帯設備の国際入札に参加し商談を進めていましたが、このほど合意に達し、正式に契約調印致しました。本プロジェクトは、既存設備からの減圧残さ油を熱分解する事で得る軽質留分の増産およびペトロ・コークの生産を目的としており、TECとセタール社のコンソーシアムの役務範囲は、基本設計以降の詳細設計、一部機器資材の調達、および建設工事監理と試運転指導で、今回の契約金額は約60億円、プロジェクトの完成は2005年第4四半期を予定しております。
TECは1996年のFCC装置受注以来、PETROBRAS向けにガス処理設備、パイプラインを含むコンプレッサー・ステーション、残油接触分解装置(RFCC)、軽油深度脱硫装置(Gas Oil HDS)、熱分解装置(Delayed Coker)等、エネルギー分野における大型プロジェクトを毎年受注しており、今回PETROBRAS向けには2基目の熱分解装置受注となります。
TECは現在同国において、リオデジャネイロ州のカビウナスガス開発プロジェクト及びリオグランデドスール州、アルベルト・パスカリーニ製油所(略称REFAP)の近代化プロジェクトを実施しており、今回の受注は、同社の価格競争力、重質油分解に係わる技術や実績、並びに過去および現在実行中の案件を通して培われた円滑なるプロジェクト遂行能力に対する客先からの信頼などが実を結んだものであり、今回の受注を契機に今後もブラジルおよび中南米マーケットへの取組を更に強化して行きます。