2001年5月15日

インターネットを利用した調達サービス「e-GlobalPS」が商業運用を開始
-一般汎用資材の企業間EC(電子商取引)サイトを運営・管理-

東洋エンジニアリング株式会社(TEC、取締役社長 広瀬 俊彦)は、日本で初めてのエンジニアリングASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)サイトである「EPSource.com」上の調達サービスとして「e-GlobalPS」の本格的な商業運用を5月1日より開始しました。

「e-GlobalPS」調達サービスは、主に製造設備の建設・運転・保全に必要な一般汎用資材の電子商取引サイトをTECが運営・管理するもので、本年3月より「EPSource.com」上にて試行運用していました。今回の商業運用は、主に一般産業用のケーブル・照明器具、スイッチ・プラグをはじめとした電気品から開始し、配管資材、計装品など順次品目を拡大していく予定です。なお海外における顧客開拓は、海外の販売協力パートナーと協調して行なっていくこととしています。

プラントで使用される資材の調達業務は設計業務と深いつながりがあり、TECはEPCコントラクターとしての長年の経験により、世界各国における技術・品質に優れた数多くの一般汎用資材サプライヤーに対する知見を有しております。それらサプライヤーとの協力により、高品質な製品を安定的に安価な価格で提供します。

TECでは、昨年4月にプロセス産業を対象とした垂直型ITビジネス(特定分野の統合情報サービスの提供)として、プラントITセンターを発足させました。プラントITセンターはビジネスの1つの柱として、エンジニアリング業界初のASPサイトである「EPSource.com」をスタートさせ、プロセス産業設備をライフサイクルにわたって支援することを目標に、エンジニアリングアプリケーションを配信するとともに、調達サービス、設備診断、解析などのコンサルテーションサービスを提供しています。また、現場情報管理から企業意思決定システムまでを連携するソリューション事業(プラントの設備管理・運転支援・保全管理システムなど)を展開しています。

また、今回の「e-GlobalPS」の商業運用は、TECが中期経営計画の中で重点的に進めようとしているITを活用した顧客サービスならびに新規ビジネス開拓の一環であり、今後ともプラントエンジニアリングでの知見を活かしつつ、教育、輸出などへの業務システム導入協力といった水平型ITビジネス展開にも取り組んでいきます。

(1)垂直型ITビジネス ―― 顧客毎への密着型で、製造設備の「自動化や制御、製造データ収集のような現場に近いシステム」、「生産管理や保全管理などの工場管理システム」、「本社での基幹業務システム」といった情報システムの下位から上位までをカバーするようなビジネス。
(2)水平型ITビジネス ―― 特定の業務内容・技術内容、例えば「制御」、「保全」、「調達」、「生産計画」のような個々の業務について、TECの知見を活かした上で、複数の顧客に横展開するビジネス。
(3)教育 ―― TECのインターネット、Webサイト構築の経験を活かして、遠隔地へのWeb教育を行なうシステムについて、「TECのASPサイトであるEPSource.com上での配信」および「顧客内の教育システム構築」を支援する。また、プラントの運転教育訓練シミュレータの構築を受託する。
(4)輸出 ―― 輸出入に関するTECの知見を活かして、システム構築支援を行なう。

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