ダイキンフッ素化学(中国)有限公司殿からフッ素樹脂プラントを受注
東洋エンジニアリング株式会社(TEC、取締役社長 広瀬 俊彦)は、ダイキン工業株式会社(取締役社長 井上 礼之)が、中国江蘇省常熟市に計画を進めている「フッ素樹脂プラント製造設備」プロジェクトをこの程受注し、来年1月から本格的な建設工事を開始予定です。
今回の工場建設は、ダイキン工業が現在展開しているフッ素化学事業の国際化ビジネスの中での重要な位置づけとして計画され、「江蘇ハイテクフッ素化学工業園」にある同社現地法人「ダイキンフッ素化学(中国)有限公司」敷地内に、総投資額約200億円を投じてフッ素樹脂プラントを建設するものです。TECの役務範囲は、設計、機器資材の調達サービスおよび建設であり、プラントの完成は2003年春の予定です。
ダイキン工業は、世界シェア第2位を誇るフッ素化学総合メーカーであり、フッ素製品の主原料となる蛍石の生産地である中国に生産拠点を置くことによりコスト競争力を強化する狙いがあります。本プロジェクトは中国におけるフッ素樹脂の外資第1号案件であり、2003年秋には淀川、鹿島、米国に続くフッ素化学事業の第4のグローバル拠点として、フッ素樹脂の生産・販売を予定しており、「ダイキンフッ素化学(中国)有限公司」は中国国内最大のフッ素樹脂メーカ-となります(4フッ化エチレン〔PTFE〕、PFA、FEPをはじめとするフッ素樹脂は、工業用プラスチックとして一般的に使用されています)。
「江蘇ハイテクフッ素化学工業園」は外資導入ならびに地域活性化の目的で創設され、今後も日系企業の進出が計画されています。
本プロジェクトは、TECの石油精製・石油化学等数多くのプロジェクト建設実績に加え、中国における80件を超えるプロジェクト遂行の経験および既存プラント建設で長年にわたって培った客先との良好な関係を背景としたTECの技術力の信頼性が評価され、受注にいたったものです。
TECは、従来よりの石油精製・石油化学等の数多くのプロジェクト実績に加え、汎用樹脂分野でも、今回の工場建設受注を機に、さらに積極的に営業展開していくとともに、今後とも積極的な設備投資が見込まれるアジア・中国地域への営業展開に引き続き注力していきます。