タイNPC社向けエチレン能力増強プロジェクトの基本設計業務を受注
東洋エンジニアリング株式会社(TEC、取締役社長 広瀬 俊彦)は、タイNational Petrochemical Public Co., Ltd.(NPC:国営石油化学公社)が、ラヨン県マプタプット工業団地にて操業中のエチレンプラントの第2回能力増強に関わる基本設計業務をこの程正式に受注した。
今回受注した契約は、TECが1989年に建設したエチレンプラント(年産315,000 トン)の第2回目の能力増強で、エチレンをさらに401,000 トンから461,000 トンへの能力増強を目標とした基本設計業務である。エチレンプラントのライセンス技術は、既設プラント同様、米国 ABB ルーマス・グローバル社のエチレン・プロセスである。なお、基本設計業務は2002年3月に終了予定となっている。
本基本設計業務は、タイにおけるTECの石油化学、石油・ガス処理等数多くのプロジェクト建設実績、既存プラント建設およびその後の肌理細かい顧客支援活動で培った客先との良好な関係を背景としたTECの技術力/品質面での信頼性、価格面での正当性が評価され、受注にいたったものである。
TECは同じタイの RAYONG OLEFINS CO.,LTD(ROC)から、1999年にエチレンを600,000 トンから800,000 トン、プロピレンを300,000 トンから400,000 トンに能力増強するための基本設計を受注し、引き続き2000年に同プロジェクトのEPC業務の受注に成功、本年7月メカニカルコンプリーションを前倒しで達成して、現在順調に運転中である。
TECは、今回の能増基本設計も着実に完成させることにより、NPC社からのさらなる信頼を勝ちとった上で、今後のEPC業務の受注確保に向け積極的な営業活動を展開していく。