マレーシアからポリプロピレン能力増強プロジェクトの基本設計業務を受注
東洋エンジニアリング株式会社(TEC、取締役社長 広瀬 俊彦)は、マレーシア Polypropylene Malaysia 社(本社:クアラルンプール)が、パハン州クアンタン・ゲベン工業団地にて操業中のポリプロピレンプラントの能力増強に関わる基本設計業務をこの程正式に受注しました。
今回受注したのは、1991年にTECが建設したポリプロピレンプラントの年産80,000 トンから130,000 トンへの能力増強を目標とした基本設計業務です。ポリプロピレンプラントのライセンス技術は、既設プラント同様、米国 Dow Chemical 社の UNIPOL プロセスです。なお、基本設計業務は2002年6月に終了予定となっております。
本基本設計業務は、マレーシアにおけるTECの石油化学、石油・ガス処理等数多くのプロジェクト建設実績、既存プラント建設およびその後の肌理細かい顧客支援活動で培った客先との良好な関係を背景としたTECの技術力/品質面での信頼性、価格面での正当性が評価され、受注にいたったものです。
TECは、今回の能増基本設計を着実に完成させることにより、PPM社からのさらなる信頼を勝ちとった上で、今後のEPC業務の受注確保に向け積極的な営業活動を展開していきます。
マレーシアにおいてTECは、1997年7月のVCM(塩化ビニールモノマー) プラントを受注してから、1999年4月までにアロマティクス・コンプレックス、オキソアルコール・コンプレックス、エチレンオキサイド/エチレングリコールプラントの4案件を途切れることなく受注し、本年8月をもって4つのプロジェクトを無事完了しました。最近、ペトロナス社をはじめ、欧米の化学会社等もマレーシア市場への投資のタイミングを注視しており、大型石油化学案件の実現に時間がかかりそうな状況のもと、TECは、本年2月に EMSB 社向けエチレンプラントの第2回能力増強プロジェクト、4月に PETRONAS GAS 社向けガスプラント近代化計画の基本設計業務を受注するなど既設プラントの能増・改造案件の受注拡大にも力を注いでいます。
TECグループでは経営戦略としてのトランスナショナル体制を進めており、マレーシア現地法人である Toyo Engineering&Construction Sdn. Bhd. (TOYO-Malaysia)の陣容を強化し、共同してプロジェクト遂行することは勿論、単独でも中小規模案件を受注遂行できる体制を整えております。