

取締役社長 CEO
細井 栄治
東洋エンジニアリング(TOYO)は祖業のアンモニア・尿素という化学肥料分野を中心に独自技術を磨き、石油化学、石油・ガス処理、資源開発、発電など、多岐にわたる領域へと事業分野を拡大してきました。また1960年代にインドでプラントを建設して以来、市場を開拓し、海外拠点を育ててグローバルネットワークを構築し、世界中のお客様のプロジェクトの実行に協力・貢献してきました。
気候変動・温暖化が大きな問題となる中、カーボンニュートラル社会の実現は地球全体の課題となっており一刻の猶予も許さない状況となっています。お客様の投資もこれらの分野に関するものが多くなってきています。TOYOはエンジニアリング会社として技術力、プロジェクトマネジメント力によりこれらの課題解決のための高品質のサービスを提供しています。
2021年度に始まった中期経営計画は2025年度が最終年度となります。燃料アンモニア、合成燃料、SAF)を始めとする次世代エネルギーや循環型・低環境負荷分野等の「新技術・事業開拓」と、化学・肥料などこれまで実績を積み重ねてきた事業分野の「EPC強靭化」、この2つの戦略に基づき様々な取組を進めてきました。特に、独自技術のライセンス供与や、省エネ・温室効果ガス(GHG)削減コンサルティングなど安定的に高い利益率が期待できるサービス型事業である非EPCビジネスは順調に進展しており、粗利益に占める割合は既に中計目標を超えるレベルに達しました。この中計を力強く推進するために、2024年12月には本社を海浜幕張に移転しました。我々の強みであるチームとしての「機動力」と「結束力」、そして従業員一人ひとりの「プロフェッショナリティ」を最大限発揮することができる場となっています。
現在、TOYOが持続的に成長し続けるために、2040年時点での業態ビジョンについての議論を重ねております。この中・長期目標に基づいて、2026年度からの中期経営計画を2025年度末までに策定する予定です。TOYOのミッションである“エンジニアリングで地球と社会のサステナビリティに貢献する”を見据えて、「環境調和型社会を目指す」と「人々の暮らしを豊かにする」というマテリアリティの達成とTOYOの持続的成長の実現のために、私が先頭に立って従業員と共に邁進してまいります。