エチレン

概要

エチレンは石油化学基礎素材の中で最も重要な原料の一つで、様々な他の製品の原料として使用されます。最近ではエチレンの主な生産原料として天然ガスから分離したエタンとプロパンが使用されています。 2016年1億5千5百万トンに達する全世界からの生産規模は、エチレンが最も重要な石油化学製品であることを示しています。エチレンの主な供給先はポリエチレン製造ですが、エチレンオキサイドやエチレンジクロリド及びエチルベンゼンの生産にも使用されます。

特徴

TOYOは, Lummus社と技術提携契約を結び、45基の新規工場建設と共に45基の増設や工程最適化事業を進めてきました。 Lummusエチレン工程の特徴は、選択的製品の生産性が高く、原料を多様に選択することができ、運転の信頼性と安全性の高い技術を持ったSRT(Short Residence Time furnace)分解炉から出てきます。また、start-upが容易であり、エネルギー効率の高い蒸気熱分解炉と蒸留装置を使用する高効率技術が適用されています。

図1で示す工程がエタン-プロパン混合原料からエチレンを製造する熱分解工程です。この工程は、熱分解と急冷、圧縮と乾燥、分離工程の3段階に分かれています。











[図1. エタン-プロパン熱分解を通じたエチレン生産工程]